再ダイエット開始:インテリジェント・トレーニング環境の構築(Garmin GPS + Withings)

2010 年 8 月 25 日 miyashita コメント 4 件

さて、2008年にダイエットをして痩せたのですが、この2年のウチにぶくぶくぶくぶく太って参りました。
こりゃあかん!ということで、またダイエットを開始することにしました。

2008年の時は、携帯で体重を簡単にログができるシステムを開発し、その第一被験者として行ったことで衝撃的に痩せることに成功しました。
今回も同じシステムを使っても良いのですが、当時のJavaベース(Servlet) + MySQLシステムは、今となっては昔の手法であり、
ウチのサーバーも変化してきているので、当時のエンジンをもう一度起こすのは面倒です。
そこで、今回は既存のインテリなトレーニング環境を整え、ダイエットに励もうと思いました。

1)Wi-Fi経由で体重がアップロードされるWithings Wi-Fi Body Scale
2)サイクリング用GPSログ+速度・ケイデンスセンサー:GARMIN Edge 705
3)ジョギング用GPSログ+速度センサー:GARMIN Forerunner 405CX

この3システム(ツール)を導入し、管理していくことにしました。

1)Withings Wi-Fi Body Scale


その名の通り、Wi-Fi(無線LAN)経由で体重をアップし、Withingsサイト内にデータを管理してくれる体重計です。乗っかれば、その体重・体脂肪量などを、Wi-Fi経由でアップロードするので、超簡単です。乗るだけ。2008年に作ったシステムは携帯で20秒で入力できるというものでしたが、それより楽ちんですね。この体重計を買うと、Withingsサイト内に自分のアカウントを作ることができ、その中にデータが管理されます。

これがそのサイトのイメージです(クリックすると拡大)。データのインポート・エクスポートがCSVファイルで扱えるため、2008年のダイエット前からのデータも全部投げ込んじゃいました。2008年の怒濤のダイエットっぷりと、その後2年で順調に肥えているのが分かります(笑

このサイトは、とても良くできていて、この体重データを、A) Google Health, B) Twitter C)一般公開サイトなどに流用できます(する必要はもちろんありませんが)。Google Healthは日本ではまだサービスインしていませんが、内容を見る限り強烈です。が、Googleに健康情報までアップするのは危険ですので、どうぞお使いになる際には、お気を付けください。

また、iPhoneアプリも公開されていて、iPhoneでいつでも体重確認できます。

というわけで、このWithingsとてもおすすめです。普通の体重計からすれば恐ろしく高いですが、ちゃんと残すという意味ではもっとも便利なツールです。
ちなみにダイエットは、グラフの右肩下がりっぷりをいつも眺めてニヤニヤしながら進めないと絶対に続きません。
”今日の自分の体重を100g単位で正確に言えますか?”。これが言えないとダイエットは成功しません。と、ここまで書いたので私の今回のダイエットも失敗できません。

2)GARMIN Edge 705

ご存じの通りチャリンコを乗りまくりの生活をしていますが、せっかく走った道のりを残したくなりました。そうなるとGPSロガーとなります。
GPSロガーだけでなく、クランクがどのくらいのペースで回っているか(ケイデンス)、どのくらいの速度が出ているか?(GPS + ホイールセンサ)を計測できれば、ただのチャリンコ乗りから、スピードやペースを意識したトレーニングサイクリングとなります。

Edge 705は、自転車に取付、またケイデンスセンサもフレーム、クランク、スポークに取り付けて各データを収集し内部メモリに蓄えます。
ケイデンスセンサーからEdge 705はANT+という低消費電力の無線送信をするため、煩わしい配線を追加する必要はありません。

さて、お台場を1週回してきたサイクリングのデータです。GARMINも購入者にアカウントが発行され、そこに各データが保存されてゆきます。

これが、お台場を周回したときのアクティビティです。通った道の位置はGoogle Maps上に表示され、速度・ケイデンスの情報などもグラフ化されます。
この時は平均巡航25km/hを目指して走っていきました。信号で止まったときにタイマーをストップしないといけないのですが、それを忘れたため、平均速度はさがってしまっていますね。
お台場は先の方に行くと、車も全く通っていない広い道があり、そこで全力で踏んだときに時速50km/hオーバーが出ました。
とはいえ、クロスバイクで50km/hオーバーだと流石に若干ガタガタして不安でした。もちろん回りの安全を完全に確保しないと危険です。

さて、Google Mapsに表示できるのですから、もちろんGoogle EarthのKMLにも対応しています。

(クリックすると拡大)

こう見るとお台場をどのように走ったか一目瞭然です。道のりがこうやって再現できるのはとても楽しいです。
ちなみに中央部上方にある1周くるっと回っているのがレインボーブリッジです。

というわけで、自転車にEdge 705を載せるととても楽しいです。Edge705はやや高価なので、GPS+ケイデンスのロギングだけなら、弟分のEdge 500でも良いかもしれません。
私は日本の代理店経由が鬼高かったので、円高を利用して海外から個人輸入しました。日本地図が入っていないので、Edge 705上のマップは役に立ちませんが、(自分で別途マップデータを購入すれば日本代理店を通すのと全くおなじもの)
しばらくはこのまま(マップを使わずに)いきたいとおもいます。乗っているときはマップを見ませんし、帰ってくれば上記の様にGoogle Earthで確認できるので十分です。
そういう意味で、GPSロギング+ケイデンスだけのEdge 500でも良かったかもしれません。まぁ大は小を兼ねるということで。

3)GARMIN Forerunner 405CX

さて、自転車でGARMIN社のGPS性能と、GARMINウェブサイトの完成度に感動し、平日のランニングトレーニングの際に、Edge705を手に握りながら走ってみました(笑)。
もちろん、問題なく動作し、ランニングのスピードやラップ、走った道のりが、同じようにGARMINのサイト内に表示されました。
しかしEdge705を握りながら走るのはやや大変なので、腕時計型のGARMIN Forerunner 405CXを買ってみました。同じく個人輸入+アウトレット(箱がつぶれている)物で相当安く買えました(日本の代理店値段の1/3)。言ってみれば、Gショックよりも安価に購入できました。


(クリックすると拡大)

月島・新川界隈のランニングです。こんな感じで、腕時計として走るだけで、これだけ正確にロギングできます。Nike+とか比べると、こちらはGPSなので比較にならない精度です。
ちなみにGPSから時刻が取れるため、電波時計よりも時間は正確です。デザインは鬼ダサイですが、世界一正確な腕時計とも言えなくもありません。

GARMINのサイトでは、カレンダーもあり、

 
(クリックすると拡大)

こんな感じで、エクササイズ状態と体重など全て日付毎管理されます。8/21のお台場周回サイクリング(ピンク)をクリックすれば上記の1つのアクティビティが詳しく表示される仕組みです。とても便利で見やすいです。ピンクがサイクリング、青がランニングとなっています。

というわけで、体重計測をよりスマートに、サイクリングとランニングを位置情報・速度情報・ケイデンスを正確に計測できるような環境になりました。
結構便利ですので、何か興味があれば、お使いになってみるのも良いかもしれません。安く買う方法など疑問点がありましたらコメント欄にお気軽に。

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Bianchiのクロスバイクをパワーアップ(コンポ交換など)

2010 年 8 月 12 日 miyashita コメント 10 件

2010/08/13 : 追記:サドルが到着したので、その写真を追記です。
2010/08/16: 追記:サドルの感想を追記。

さて、先日からはまりまくっている自転車ですが(詳しくは、このブログの記事”Bianchiのチェレステカラーの自転車を買ってみた。Camaleonte 4”を参照)、数百キロ走ったところで結構不満が出てきました。

1)トップスピードの状態で踏み込み時にカラカラ鳴る:クランクの歪みであることが判明(ディレーラの調整云々ではない)
2)クランクにギアは3枚要らない。デフォルトでは、クランクに3枚のギヤ、後ろに9枚のギアで27段変速でしたが、前の3枚の内、インナー側の1枚を使わないので不要だと感じた
3)中学・高校と超MTBに凝っていたので、それなりに自転車のメンテナンスなどは知識があり、いろいろいじったり、長距離を走っている内に、現時点で細かいところに何ともいえない不満があり、何とも走っていて歯がゆい点が多かった
4)10月23日に鈴鹿サーキットで行われる6時間耐久レースに出場することにした。

というわけで、Bianchiの2010年モデルのカメレオン4(以下カメ4)をいろいろパワーアップすることにしました。
下の表に購入時のデフォルトと今回のパワーアップのパーツを示します。言ってみれば、フレームとハンドル周り以外、総取り替えです。

カメ4は、基本的には、Shimano Tiagraベースとなっていますが、クランクセットは、FSAを使っています。ビアンキの他のモデルもそうですが、妙にクランクだけFSAを使うことが多いようです。別に悪い会社ではないのですが何とも気持ち悪いです。実際に、私のFSA TEMPOは踏み込んだ時にわずかに歪みカラカラ鳴るという大変不快なものでした。レースに出ることですし、Tiagraから1つ上のグレードのShimano 新105シリーズベースとすることにしました。Shimanoのサイトを見れば、ロード系のコンポーネントの紹介がありますが、上からDura-Ace, Ultegra, 105, Tiagraの順でグレードが下がってきます。Dura-Aceは完全にプロレーサー用(&コレクター用)でして、さすがに高すぎて手がでません。Ultegraも魅力ですが、総取っ替えなので、やはり高額・・・ということで、105の新製品で揃えることにしました。(ちなみに旧105が56XXの型番、新105が57XXの型番です)。基本旧105ベースのカメレオン5を最初から買えばいいじゃんとかいう突っ込みはなしです(58のサイズが売ってなかった)。その為、最初はultegraベースでの総取っ替えを考えましたが、予算とクロスバイクでultegraもやりすぎかなという点から新105に落ち着きました。また多くの方から、私の様な週末数十キロ走る程度の乗り方なら105ベースで十分の品質であるとのことでした。

さて、クランクセットですが、前がギア3枚あったものは、もちろん2枚にしました。ハヤり(!?)のコンパクトクランクではなく、堅実に39T-52T : 170mmのダブルクランクです。105は後ろが10速ですので、9速だったTiagraベースでは、シフターなども変えなければなりません。リアディレーラーはそのまま流用もできなくはないですが、前が2枚になったため、3枚用のリアディレーラではストロークに遊びが多く変速に無駄ができるなぁと・・。そんなことを考えていて、もう総取っ替えで新105にしました。BBは、値段がほとんど変わらなかったので見栄でDura-Aceです(笑) BB-7900という型番です。結局シフターも10速ベースに交換です。同じような改造をする人がいるかもしれないので補足しておくと、フラットバー用の10速シフター(SL-R770)は、105純正のフロントディレーラ(FD-5700など)は引けませんので注意が必要です。SL-R770は、FD-R770しか引けないので注意が必要です。

カメ4のブレーキは、MTB用のVブレーキですので、105のキャリパーブレーキは使えません。デフォルトのDEOREでも十分すぎるほど効いていたのですが、ここは一つ少年時代の夢を叶えることにしました。中学・高校時代のMTBにモーレツにはまっていたころ、当時MTBのコンポの最高峰はDEORE XTであり(XTRはなかった)、毎月自転車の雑誌を見てはヨダレを垂らしていました(笑)。当時はとても購入できませんでしたが、今回、そのささやかな夢を叶えるために、DEORE XTのVブレーキーDEORE XTのブレーキレバーを採用することにしました。いやはやあの頃の自分に乗らせてあげたい・・・。

さて、タイヤ周りです。カメ4には、いまいち素性がわからないホイールとVittoriaのド・スタンダードのタイヤZAFFIRO(700x28C = 28mm幅の意味)が付いていました。タイヤとホイールの交換は加速時などに大きな違いが生じるとききまして、ホイールにはチューブレスタイヤも対応可能のWH-6700を採用しました。このホイールは比較的安価で軽く、最近よく売れているホイールの様です。Ultegraシリーズのホイールなので、ホイールとBBだけは、105シリーズを超越しています。タイヤに関しては、結構悩んだのですが、ここは”やり過ぎ感”たっぷりのビアンキ・チェレステカラーのミシュラン Pro3 Raceにしました。名前の通りレース用です・・・。サイズは700x23Cにしまして、28mmの幅から23mmに更にタイヤを細くしました。

サドルに関してはなかなか悩みました。だいたい走行距離30キロを超えたあたりから尾てい骨あたりが痛くなってきます。サドルはあまりに数がたくさんあって、よくわからなかったのですが、いろいろ評判が良いfi’zi:kのARIONE CXfi’zi:kのシートポスト(cyrano)にしてみました。海外サイトがとても安かったので購入したのですがまだ届きません・・・。

ペダルに関しては、とりあえずデフォルトのペダルが無駄にでかくて重たかったので、コンパクトなTioga製の物にしました。いい感じです。


中学時代憧れのDEORE XTのブレーキレバー


DEORE XTのVブレーキ。もちろん前後揃えました。タイヤは、23mm幅でかなり細くなりました。


Ultegraホイール(WH-6700)とMichelin Pro3 Raceのチェレステカラー。ちなみにスリックです・・。雨の日は絶対に乗れない・・・。


新105のリアディレーラです。色はすべて黒にしました。ダブル用のリアディレーラーなので無駄がなくポンポンシフトチェンジができる予定です。


クランクセットです。前は2枚(ダブル)になりました。


全体の様子。フレームがチェレステでしたが、タイヤまでチェレステになったので、ちょっと”痛い”感じになってきました・・・。まぁいいか・・。

さて、サドル以外のパーツ交換もおわり、早速お台場周りまで20キロほど走ってきました。もうあまりの違いに乗っていてにやけてしまいました。

1)購入時にあったトップスピードでの歪みによるカタカタ:当然なくなった
2)前が2枚(ダブル)になったこともあり、シフトチェンジがバリバリすっきり入る。とってもなめらかですばらしい。変速が本当に快適になりました。クロスバイクはカメ4と同じように町中の起伏を超えられるようにフロント3枚の構成が多い様です。今回2枚に変えてみて本当に良かったと思います。シフトチェンジが違いすぎます・・・。山登りをしない方は、2枚に変更することをおすすめします。
3)タイヤ・ホイール+コンポチェンジによる軽量化の影響か?走り出しがスッと出られるようになりました。かなりの違いでして、信号が青になったときからすぐ前に出られます。
4)流しの摩擦が極めて小さい。つまり、漕がずにそのままにして走らせていると、Ultegraのホイールの性能か?タイヤの摩擦が軽減したのか?とにかくずっと速度が落ちずに走っていられます。いわゆる等速直線運動がずっと続く感じです。今回、走りにおいてはこれが一番感動した違いでした。
5)車体が明らかに軽くなった。
6)ブレーキの見た目がかっこよくなった(本質的ではない・・・)。ブレーキは相変わらずVブレーキなのでモーレツに効きます。

そんなこんなで今回の改造は本当に大満足です。やって良かった・・・。フレームはもちろん高級ロード車などに比べると質量をはじめかないませんが、105ベースのコンポで揃えたことでかなりいい感じのクロスバイクになりました。載っていて、”うん。いい感じ。いい物作り”と感じます。ただ自転車として”走れる”ことから、”とても快適に速く”走れるようになりました(もちろんデフォルトの状態でも相当良かったですが)。

とりあえずこの状態で、10月の耐久レースに向けてトレーニングを繰り返します。平均時速25~30km程度で完走を目指しているのでかなり気合いを入れる必要があります。ヘルメットなどももちろんかぶって走っていますが、怪我をしないように大通りを避けて練習に励みたいと思います。

チャリンコをお持ちの方、タイミングがあえばツーリングにでかけましょう。

2010/08/13 : 追記: fi’zi:kのサドルが届きました(正確にいうととっくに届いていました。不在票が入っていたのが気がつかず・・・・。wiggle.co.ukからです。速攻で届いていたことになります)

走った感想はまた追記で記載します。まだ乗れていません!!!

8/16追記: 新しいサドルで20キロほど走ってきました。載った瞬間の感想・・・”堅い・・”です。こんな堅くて大丈夫か?というのが第一印象でした。やはりカメ4はクロスバイクですから柔らかいサドルが付いていたことを実感しました。とはいえ、堅いんですが結構乗ってみるとこれはこれで悪くないという印象。とりあえず20キロ程度は、堅くて苦痛ということはありませんでした。なんでしょう・・。会議の椅子でも堅い方が長時間には疲れないみたいな感じでしょうか・・。とりあえずせっかくなので、fi’zi:kのarioneでしばらく乗ってみたいと思います。

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“Rapido” 自作スピーカープロジェクト: その2: ユニット特性SPL、フィルター設計など

2010 年 8 月 11 日 miyashita コメント 4 件

バッタバタで圧倒的開発が遅れている32周年記念自作スピーカープロジェクト”Rapido”のその2です。誕生日も毎年のことながら余裕で通過しました(苦笑)。本プロジェクトの過去の内容は、“Rapido”カテゴリーをご覧ください。

Rapidoは、2ウェイのブックシェルフスピーカーになる予定です。理由は、私がフロア型、トールボーイ型よりもブックシェルフ型が好みだからです。
あれだけ好きだったクラシックは大学学部時代位からあまり聴かなくなりました。理由は私の好きなマエストロは録音が古く、その頃の録音をそれなりにちゃんとしたオーディオシステムで聴くと、音が悪すぎて気持ち悪くなってしまうからです。そういう意味では現代のクラシックの演奏を聴けば良いのですが、最近はヴォーカルを含むJazzばかりで、気合いを入れて聴くというよりはBGMとして聴くといったスタイルです。
そういうスタイルですと、どうもトールボーイなどで聴くのは重すぎて好きになりません。ブックシェルフ型のスピーカーをピリっと慣らす方が心地よく感じています。

さて、”Rapido”では、

高音部: Tweeter : Fountek NeoCD 3.0 リボン型
中・低音部:Mid Woofer : Accuton C173-6-096

のユニットを選択しました。この2つのユニットは価格差がありすぎて、価格の面からすればバランスが悪いのですが、NecCD 3.0はMonitor Audio PL-100に近いユニットであること、またデータシートの性能(を信じると)を見る限りとても良い特性を示しているため採用に至りました。
Accutonは、高性能ユニットメーカーとして相当有名です。超高級スピーカーなどでScanSpeak, SEAS, AudioTechnologyなどと並んでよく採用されるユニットメーカーです。NeoCD 3.0が高能率のユニットですので、能率が高いミッドウーファーを選択しました。それがC173-6-096です。海外から納品されて空中で鳴らしてみましたが、ピリっと軽くとても良いユニットである印象です。

さて、スピーカーユニットの性能は、T/Sパラメーター(Thiele/Small Parameters)という指標で性能を評価されることが多いです。まさにThieleさんとSmallさんが考えたものですが、何十年経った今も頼りにしている指標です。そのT/Sパラメーターやデーターシートから読み取れる性能から、パッシブなディバイディングネットワーク、すなわちフィルターの設計を行います。人間が一般的に聞き取れる周波数帯域は20Hz ~20kHz位です。この帯域を、2つのユニットで鳴らすわけですが、アンプからの出力信号を低音部・高音部に分けてユニットに入力しなければなりません。


図1: 2つのユニットの単体の音圧の周波数特性

図1で示す様に、今回は2750Hz程度のカットオフ周波数で高音・低音に分けることにします。2つのユニットの仕様をみてもこの位の周波数を推奨しています。


図2: 理想的なフィルター

図1の状態から図2の様にばっつり高音・低音にカットできれば良いのですが、現実はかなり困難です。以前作った30周年記念スピーカーでは、この部分に多段タップのFIRディジタルフィルタで急激なフィルタを施しましたが、何せ音が良くない!今回は、デジタルフィルタを使わずに典型的なアナログのパッシブフィルタを用います。そこで、


図3: 3次のフィルター(-18dB/oct)

図3は、高音部にハイパスフィルター、低音部にローパスフィルターをそれぞれ3次のパッシブフィルターを施したものです。この3次のフィルターを実現すべく、コイルやコンデンサを使ってフィルタ回路を設計します。


図4: コイル・コンデンサは、デンマークのJantzen Audio製を採用しました。日本ではあまり売っていないメーカーで、売っていたとしても下位グレードの物です。今回採用した物は、Superior Z-capシリーズというもので、Jantzen Audioでは上から2番目のグレードです。トップのZ-Silverシリーズは、さすがに高すぎてとても買えません(1本5000円!!!)。Jantzenは、海外通販+円高効果でうまくやればかなり安く購入できます。Jantzen Audioは本当に品質が良く、このコンデンサも外装がつるつるで綺麗です(音には関係ありませんが・・・)


図5: Rapidoフィルタ回路

図5のような基板を開発します。普段FPGAの回路などを作っているので、ドが付くほど簡単な回路です。ささっと設計しました。


図6: 同じくRapidoのフィルタ回路です。

* コメント欄でのご指摘の通りコイルに角度を付けて配置する必要がありますね。

さて、今回のエントリーでは、Rapidoプロジェクトのユニット特性および、フィルター設計について紹介しました。
開発がかなり遅れていますが、これからスピーカーの箱(エンクロージャー)の設計です。はやく仕上げないと・・・・。

カテゴリー: rapido, オーディオ タグ:

自作”腕時計”プロジェクトBrakhorloĝo:ムーブメント到着。

2010 年 7 月 25 日 miyashita コメント 2 件

連絡です:先日の記事の写真・カメラレッスンにご参加予定・興味のある方は、spacewalkerphoto@gmail.com にメールを送っていただけますか?準備が整いましたら連絡先として使わせていただきます)

さて、腕時計をなくしてしまった(未だ発見されず)ことからはじまった、腕時計自作プロジェクト”Brakhorloĝo“ですが、スイスから直輸入したムーブメントが到着しました。実はかなり前に到着していたのですが、手元のタスクでテンパっていて、なかなか開発も亀コース(=遅い)でございます。

とりあえず、購入したのは前の記事でも紹介したETAの安価なムーブメント”ETA 2824-2″のゴールド版です。自動巻のムーブメントです。
仕事の合間の息抜きに、ムーブメントの写真だけ、まず公開。

クリックすると拡大。写真はEOS 5D Mark II + EF100 F2.8 Macro USM, RAW, ISO100, DPP, 三脚+レリーズ(リモートケーブル)+ミラーアップ撮影です。

本当は、結構腕時計に関して調べたので、少し書きたいのですが、追々書いてゆきたいと思います。

クオーツショックにより、スイスの老舗時計メーカーは、統廃合を繰り返しています。各ブランドは独立して生き残ることは少なくなり、大きなグループ単位でブランドを存続させています。上記で紹介したムーブメントメーカーETAなどを有する、スウォッチグループや、それこそ高級ブランドの多くを有するリシュモン(Richemont)グループなど、大きいグループが現在10個くらい存在しているようです。グループ単位で、ムーブメント会社は統一して、そこからグループ内にOEM供給するなどして、コスト削減をはかっているようです。たとえば、リシュモングループの所有ブランドは、Richemont公式サイト(Our Business)をご覧いただければ、豪華なブランドが並んでいるのがわかります。更にグループ内のムーブメント担当メーカーを調べていくと、スイスのある小さな村に多くが集まっていることがわかったりと、調べてみるととてもおもしろいです。たとえば、Richemontのムーブメントを担当している(全部ではない)Val Fleurierは、その名の通り、フルニエ(Fleurier)という村(町?)にあるようで、そこにGoogle Mapsで調べてみると、数百メートル離れたところに、Parmigiarni Fleurierがあったり、BOVETがあったりと、地理的にもとてもおもしろそうな場所です。更に調べてみるとフルニエ村の時計メーカーは、FQF(Fleurier Quality Foundation)などの団体でお互い協力しているようで、クオーツショック以降でしょうか、切磋琢磨しあって、ブランドを維持しているようです。

と、だらだら書いてしまいました。次は上記のムーブを組み上がった頃に紹介したいと思います。

カテゴリー: Brakhorloĝo, 自作時計 タグ:

デジタル一眼(レフ)のレッスンなんて開催したら参加されますか?ご意見を。

2010 年 7 月 20 日 miyashita コメント 18 件

2010/07/25 追記:本カメラレッスンにご参加の方(またはとりあえず興味がある方)は、spacewalkerphoto@gmail.com にメールを送っていただけますか?準備が整いましたら連絡先として使わせて頂きます。

さて、今回はブログというよりご意見頂きたいと思います。

このブログでも何度も紹介していますが、私は、結構なカメラ好き(写真好きもそうですがカメラ好き)でございまして、出かけるときはいつもカメラを持ち歩いています。そこで、その拙いレベルではありますが、カメラの使い方のレッスンなどを開催したら、参加されたい方はいらっしゃるのか?お聞きしたいと思います。過去に知人の何人かに教えた事はあるのですが、その後明らかに私の写真なんかよりも素敵な写真を撮られている方がいます。つまり、写真の素晴らしさは、その方の持ったセンスと被写体であり、その部分が欠落している私の写真よりよっぽど素敵な写真を連発しています。今回のレッスンの想定では、その方の持っているセンス・被写体環境に対して、カメラの使い方をマスターすることで更に表現手段を広げるお手伝いという位置づけです。また、いわゆるぶれ、ピンボケ、明暗が激しいなどの失敗写真が原理を知ることで起こらないようにしたいと思います。私は、”カメラ好き”なので、”撮影技術”全般に対しては、それなりに知識と経験がありますので、その技術を紹介できればと思っています。以下に少々条件などを提示しますので、参加してみたいという方がいらっしゃいましたら、私へ直接メール頂くか、コメントなどに残してもらえればと思います。

<機材に関して>
対象1:デジタル一眼レフ(=デジタルカメラで、レンズが交換できて、シャッターを押すとバシャンとカメラの中でバタバタ音がする、いわゆる”一眼レフカメラ”)。どのメーカーでも可能。canon, nikon, sony, olympus, pentax, leica, …..
対象2:ミラーレス一眼(=デジタルカメラで、レンズ交換ができて、コンパクトサイズ。Olympus E-P1/E-P2/E-PL, Panasonic GF1, Sony NEX-3/5など)
対象3:持っていない方:宮下のデジタル一眼レフを貸し出しますので(重いですが)、持っていない方、挑戦してみたい方、知識を得てからカメラを購入したい方など

<参加対象>
例1:一眼レフを持っているが、Pモードばかりで、いろいろな機能を使えていない方。
例2:コンパクトデジカメ・携帯デジカメを使っていて、一眼レフに挑戦したい、とりあえず使ってみたい方
例3:一通り一眼レフの使い方を知っているが、より知識を高めたい(高画質撮影、簡単なRAW現像など)方

<場所>
予定1:中央区の集会場(安いので)を借りる:銀座区民館、京橋区民館あたりを予定。

<日程>
予定:とりあえず1日で終わらせる予定。9:30~5:00終了(お昼挟んで)
とはいえ、帰宅後試してから、また疑問点も出てくるかもしれないので2回くらいかなと・・。
場所が銀座になったら、ランチは”銀座うち山”の鯛茶漬けかな。

<費用>
集会場と機材搬入費の約1万円を参加者+宮下で割り勘。3人だったら、2500円~3000円くらいかな。予定なんだけど。

<内容>
*以下に思いついた内容を列挙しますが難しいものではなく、最初のド基礎(前提知識不要)からやります
・一眼レフのド基礎。AE, AF, モード、絞り、シャッター、ISO、レンズの読み方、ホワイトバランス、露出補正
・ぶれない写真の取り方:手持ち限界の感覚を覚える。
・撮影表現:ボケ撮影解説(被写界深度)
・撮影表現:シャッター速度の差のよる撮影解説
・撮影方法:そのカメラの最高高画質で撮る方法(三脚、ISO、MTFなどの観点から)*重要1:動物サンプル
・物撮り撮影:物撮り、花撮り(マクロレンズなど):チューリップサンプル薔薇サンプル1薔薇サンプル2
・RAW現像(ホワイトバランスと露出補正を行い、綺麗な色に、適切な明るさに追い込む)*重要2
・特殊な撮影方法の解説(リンク先に写真サンプルを掲載)
A) 夜景撮影;夜景サンプル(東京タワー)夜景サンプル1夜景サンプル2夜景サンプル3
B)夕焼け、朝焼け撮影:朝焼けサンプル夕焼けサンプル
C) 微速度撮影(Time Lapse): Time Lapseサンプル
D) 箱庭・ミニチュア化撮影: 横浜のミニチュア撮影サンプル
E) HDR撮影:HDRサンプル1
F) ゼラチンフィルタ・クロスフィルタ・C-PLフィルタなどのフィルタを通した撮影:ゼラチンフィルタ夜景サンプルクロスフィルタサンプルC-PLによる青空写真サンプル(リンク先の後半の青空)
G) スピードライト(いわゆるフラッシュ)を使った撮影
H) 結婚式の撮影
I) 指輪の影でハートを作る写真(笑):ハートの影サンプル
J) ポートレート(?)被写体が居ないのでおそらくできない(サンプルも肖像権の問題でほとんど出せない)。ポートレートサンプル1ポートレートサンプル2

<機材:宮下所有の物は共有利用できます。>
・Canonのデジタル一眼レフカメラ2台(宮下所有)
・Canon系レンズ:10本くらい。
・Panasonic Lumix GF1 (ミラーレス一眼) + 2本レンズ
・三脚:5台

<使用PC>
1)Photoshop CS5 + Adobe RGBモニタ
2)Photoshop CS4 + Adboe RGB相当モニタ
3)iMac 22インチ(sRGB)
4)Vaio  Type-Z(sRGB)
以上4台は宮下の物を会場に運びます。Note PC持ち込み歓迎。

<人数>
・最大3~4人。理由はパソコンの台数制限による。

こう書いてみると結構内容が固そうですが、カメラの操作的には基礎レベルですので、既に撮影技術を身につけている人には退屈な内容です。
男性でも女性でも、興味があれば連絡くださいな。

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