Lumix DMC-GF1で微速度撮影(Time Lapse)動画を撮ってみるテスト。
このブログでも何度か紹介している微速度撮影(Time Lapse)による動画生成ですが、その撮影は、EOS 5D Mark II+純正タイマーリモートコントローラで撮影したものでした。
今回は、巷で大人気の(?)Panasonic Lumix DMC-GF1を使って微速度撮影をすることにしました。
GF1はミラーレスですので、1回の撮影で千枚以上の撮影をする微速度撮影には向いているかもしれません(クイックリターンミラーの動作がないため)
GF1で微速度撮影するには結構な難点な課題があります。
“GF1では、一定間隔撮影(インターバル撮影)をする方法が公式にはない”
ことです。
微速度撮影では、1秒に1回とか、2秒に1回という間隔で長時間撮影し続けます。Panasonicは、GF1, GH1, G1, L1などで使えるリモートコード(いわゆるレリーズ)=シャッターリモコン(DMW-RSL1)を発売していますが、このリモコンは、シャッターを押す(+半押し)ができるだけで、インターバルタイマー撮影はすることができません。また、GF1にもそのような機能はありませんから、公式では撮影ができないわけです。
一方で、DMW-RSL1はよく見てみると4極のφ2.5mm ミニミニプラグを使っています。このプラグは、マルツなどで普通に売っています。(4極ミニミニプラグ MP-425)
この3極目と4極目がリモートシャッターに使うピンです(一番径が太い根本が4極で、次が3極です)。シャッターボタンを押すとこの抵抗値が変わることがテスターで計って確認できました。
抵抗値(3極目と4極目の間の抵抗)
1)シャッターを押していない=40kΩ
2)半押し=5.3kΩ
3)シャッターを押し込む=2kΩ
と、抵抗値の変化をカメラ側で検出しシャッターコントロールをしていることがわかりました。
微速度撮影では、とりあえず焦点(ピント)は、風景なのでMF固定でOKですので、1)と3)の2つの抵抗値を一定間隔で切り替えればインターバル撮影が可能になります。
純正のシャッターリモコンが死ぬほど高いので、単純なレリーズ(タイマーなし)として作りたい方もこの情報で1000円以下で作ることができますね(ヤフオクに安くうっている業者がありますが)
* 自己責任でお願いします。これによってカメラが壊れても責任は負えません。抵抗値や原理などをお調べになってご対応頂ければと思います。
上記の動画でわかりますが、この方法でインターバル撮影をすることができるようになりました。自作のインターバルリモートコントローラとして、
・2kΩと39kΩの両端(直列=41kΩ相当)をφ2.5mmの4極ミニミニプラグの3極と4極につなげる。
・39kΩをシャッター時に短絡させれば3極と4極の抵抗が2kΩになりシャッターが切れる。
・一定秒間隔でこの動作をさせるために、今回は、イタリア製の一部でハヤっている超簡単マイコンのArduinoを用いました。マイコンなどの経験がある人なら超簡単に遊べるものです。今回は、たまたま部屋に転がっていたArduinoを使いましたが、単純に一定間隔のパルスを出せば良いので、タイマーICとボタン電池の小さな回路でも十分に実現可能だと思います。
・ArduinoのD/O(Digital Out)で一定間隔でHigh / Lowを切り替え、その出力をフォトカプラを用いて、上記の39kΩの両端をスイッチすることで、インターバル撮影を実現することにしました。
・Arduinoの電源は、USB端子経由で5V供給なのですが、外での撮影ではパソコンなどはないので、SANYOのエネループモバイルブースターを用いました。これは素晴らしい製品です。ACで充電できてUSB端子として出力できるので、このブースターとArduinoの相性は抜群だと思っています。
さて、上記の自作インターバルリモートコントローラを用いて近所に撮影に行ってみることにしました。本当はもっと青空がバックで雲が斑で流れているような時にとても綺麗な動画になるのですが、残念ながら雨で天気が悪いという状態でした。とりあえずGF1での微速度撮影テストということで、この悪天候の中に撮影テストを行いました。
GF1のセッティングは、
・連続撮影でメモリアクセスに遅れがでないように大容量で高速なメモリを選ぶ必要があります。私は、SanDiskのExtreme SDHC Class 10 32GBを使っています。RAWで2500枚くらい撮れます。結果的には2秒間隔の微速度撮影で途中止まることなく撮影し続けることができました。
・三脚は言うまでもなく必須です。
・ISO100, RAW, FullHDにする予定ですので、16:9のアスペクト比で撮りました。
・露出補正は、-2/3にしました。微速度撮影の時は、長時間撮影で太陽の変化も大きく、また途中で変えると不連続になってしまうので、露出補正はよく考える必要があります。私はハイライト飛びを防ぐためにいつも少しマイナス補正をかけて、現像ソフトでぎりぎりに持ち上げて現像しています。
・今回は、2秒に1回のインターバル撮影をしました。1秒に1回でも良いのですが、GF1はEOSなどの一眼レフに比べレリーズラグがありますので、1秒1回は(無理ではないですが、なんとなくぎりぎりな感じです)。今回は余裕を持って2秒に1回にしました。30fpsの動画にした場合、1分間の実時間が、動画では1秒になりますね。
このセッティングで、約30分間撮影しました。撮影後、RAWをJPEGに一括変換しますが、今回はLightroom 3 Betaを用いました。Silkypixでは、一括現像時にリサイズ(RAW元サイズからFullHDの1920×1080にリサイズ)ができないようでしたので、今回は使いませんでした。以下にvimeoとyoutubeにFull HD動画をアップしましたが、やはり再圧縮とビットレートの関係で少し汚くなっています。そこで、元データのMpeg4データも以下にアップしますので興味のある方は元データの動画をご覧ください。VLC Media Playerなどで再生できます。
元データ:http://spacewalker.jp/hdmovies/20100304_rivercity21_dmc-gf1_no1.mp4
Timelapse Test Panasonic DMC-GF1 No.1 from Naoki Miyashita on Vimeo.
次にお遊びですが、Lightroomのaged filmプリセットで変換したときの動画を下にアップします。
元データ:http://spacewalker.jp/hdmovies/20100304_rivercity21_dmc-gf1_no2.mp4
Timelapse Test Panasonic DMC-GF1 No.2 from Naoki Miyashita on Vimeo.
今回の撮影は、約30分間(2秒間隔)で撮影枚数は約980枚。30fpsのFull HD動画としました。マウントアダプターを介して、MC Araxのチルトレンズをつけて、逆アオリをすればおもしろい動画が撮れるかもしれませんね。
あと余談ですが、今回のタイマーリモート制御ですが、ebayで中国の業者がタイマー機能付きリモートコードを売っていますので、それを(オークションなので自己責任で)買っても良いかもしれません(使ったことないので動作保証は私にはわかりません)
2010/03/07 追記: ebayで中国製のタイマー付きリモートシャッターを買ってみました。

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